妖精の里・金山(かねやま)福島県大沼郡金山町立金山中学校〔教育目標〕ふるさとや学校に誇りを持ち、夢に向かって努力する生徒 |
平成21年に金山町立第一中学校と金山町立横田中学校が統合され開校した、金山町内唯一の中学校です。
金山町は福島県の西南に位置し、南北20.54km、東西19.90km、面積293.92km2の山岳地帯です。只見川が南西から北東に町の中心部を流れ、東部に沼沢湖があります。沼沢湖には県内で唯一ヒメマスが棲息し、大蛇伝説が残る神秘の湖です。また秀峰御神楽岳があり、登山や湖水浴などで豊かな自然を楽しむことができる地域です。平均気温は10℃と低く、積雪深は2~3mの豪雪地帯でもあります。
高齢化が進む金山町にとって、子どもたちは大切な宝です。金山町では「奥会津金山学びの18年」として生まれてから18歳までの期間、子どもの成長を支援する環境を整備する事業や「地域一体型ふるさと教育」による地域や学校施設間の連携を強化したふるさと教育の展開、「少子化対策推進事業」の実施等、町全体で子どもたちを温かく見守る取り組みをしています。子どもの人数が少ない分、ひとりひとりと丁寧に向き合うことができ、子どもたち全員が役割を持てることで自信や自立につながっていきます。ふるさとや学校に誇りを持ち、夢に向かって努力する生徒の育成を目指し、教育活動を推進してまいります。
金山町立金山中学校長
金山町立金山中学校
〒968-0011
福島県大沼郡金山町川口谷地400
TEL:0241-54-2337 / FAX:0241-54-2254 / E-mail:kaneyama-j@fcs.ed.jp
会津川口駅から徒歩5分
金山中学校 校章
作成者 : 長谷川 暁久 氏 (当時:金山第一中学校3年生)
デザインの趣旨 :
まだ若葉である第一中と横田中の生徒が、雄大な金山の自然にはばたく蝶のように美しく、また二校が協力して金山を色鮮やかに飾るというイメージ。
金山中学校 校歌
作詞 : 村野井 幸雄 氏
作詞の意図 :
金山町は二重式カルデラ湖「沼沢湖」を町のシンボルとしてきた。自然の形は金でかうことなどできない宝物である。森の恵みいっぱいの沼を、散策するとどこからか、ラン ラ ラ ラと妖精(フィアリー)の歌声が聞こえてくる。
どこの学校にもない、妖精の歌で金山の特色を出した。桐や藤の紫に染まる山や森を歩く季節はパープルタウンとしての、しずかなたたずまいをみせる。
父母や祖父母など先祖を育んできた、広大な自然の父母が御神楽岳であり、只見川であろう。校歌作成委員会の方々も、ぜひ歌詞に入れてほしいを要請された。
そして、横田地区に昔からある、山入の魔崖窟から「風神」をいれた。みかぐらおろしの風神に耐えるたくましい生徒を希求した。母なる川は只見川の川霧である。あの四季おりおりの幻想的な原風景は、住民の共有する感動的な心のノスタルジーであろう。縄文の時代から、川は上流から下流への流れ続け、あたかも幼少期から青年期・・・へと続く営みは「川は人格を持っている」といわれる所以である。森の恵みはブナの恵み水の恩恵である。風雪に耐えと表現したのは、雪国に住む者の宿命であり、その雪すら町民の体力づくりにスキー場を作り、陰の部分を陽の当たるものに変えた町民力がある。
会津の教えをことさらだした理由は、会津に生まれたことを誇りに思い「あいづっこ」らしく、会津教学の教えを校歌にこめた。ならぬことはなりませぬにこめられた①弱い者をいじめてはなりませぬ。②うそをいってはなりませぬ。③卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。④戸外で物をたべてはなりませぬ。遊びの什のなかのこの四カ条くらいは守れる生徒でありたいという作詞家の願いである。
そこにこそ金山中の見事な花、大輪の花がさくのである。
結びに理想に燃える・・・世界に伸びる金山中学校の未来に栄光あれ!
皆川先生の曲により魂がこめられて、この校歌は誕生した。声高らかに歌ってほしい。
作曲 : 皆川 郁夫 氏
作曲者のことば :
新世紀の初めに金山町は妖精の町と呼ばれ、それにふさわしい伝統と自然と美しい景観を持ち、時代の流れによって中学校が合併する時期を迎え、そのために再び新しい校歌が生まれる。そしてこの度、そのための作曲ご依頼を受けまして、この金山町の大いなる風土に培われ育ちゆくこれからの生徒達が、未来に向かって明るく前進できるようにとの祈りを込めて作曲に携わろうと思いました。
村野井先生の詩は、従来の七五調とか五七調で、有節形式(1番、2番、3番等)というのが常識になっていますが、この度は思い切って破調をみました。新鮮さをねらったためでしょうか・・・。それで生徒達の感性を高めるために、曲の方も詩に添ってリズム感と色彩感をあらわに出してみました。
近代的感性の持ち主の生徒達が、発明や科学的、理想的、科学的、文学的、その他多方面に日々切磋琢磨し、そしてその優れた多くの個性が金山中から伸びていくよう願いながら作曲しました。校歌を歌う時は、みんなと腕を組んで「金山中学校 万歳!」の気持ちで、大きな声で元気よく歌いましょう!
金山中学校に統合される前の、金山第一中学校、横田中学校、沼沢中学校、川口中学校の卒業アルバムや、記念品等が展示されています。どなたでもご自由に見学することができます。本校3階にあります。